歯科医院で働いているスタッフというと、歯科医師や歯科衛生士にばかり注目してしまうかもしれませんが、歯科助手と呼ばれる職業もあります。
また、歯科助手は治療に直接関わることはほとんどありませんが、医院内におけるさまざまな雑務を行っていますし、必要不可欠な存在と言えます。
ここでは、歯科助手の仕事内容や給与、求められている人材などさまざまな情報をお伝えしますから参考にしてください。
受付や会計業務
歯科助手の仕事内容は多岐にわたります。
多くの場合は受付を歯科助手が担当していることがほとんどですが、医院によっては歯科衛生士が受付業務などを行い明確な歯科助手を置いていない歯科医院もあります。
受付では来院した患者さんに問診票を記入してもらったり、案内や会計業務を行います。
また、患者さんから寄せられた質問などに適切な対応をしなくてはなりませんから、最低限の知識が必要となるのは言うまでもありません。
予約管理も歯科助手の仕事ですから、電話やウェブ経由で入っている予約をチェックしなくてはなりません。
また、治療に使用する器具の消毒を任されることもあれば忙しい医師や衛生士の代わりに昼食を買いにいく、といった雑務一般までこなすこともあります。
歯科助手として働くにあたって特別必要となる資格などはありません。
そして歯科医院側が採用してくれたらすぐにでも働くことは可能となります。
歯科助手という資格は確かに存在しますが、あくまで民間資格であり国家資格ではありませんからどうしても取得しないといけないということはありません。
もちろん、取得しておくと就職が有利になることも考えられますから、持っておいて損してしまうということはないでしょう。
時間に余裕がある方は取得しておくのも良いかもしれません。
給与や求められる人材
気になる歯科助手の給与事情ですが、これは勤め先となる歯科医院によって変わってきます。
地域や経験年数などによっても変わってきますからはっきりとしたことは言えませんが、正社員だと月給16～18万円前後が平均的な給与となります。
また、手当が充実している歯科医院だと更に収入は増えることが予想されますし、経験を積んでスキルを磨けば更なる高収入を狙うことも可能となるでしょう。
歯科助手として働くには歯科医療に対する必要最低限の知識はもちろん、接客スキルも必要となります。
日々さまざまな患者さんが訪れますから、一人一人の患者さんに適切な対応を行う必要があります。
また、受付をしつつ予約管理やその他の雑務を同時進行しなくてはいけないこともありますから、マルチタスクで仕事を進めていくことができる人材を求めている歯科医院が多い傾向にあります。