臨床検査技師

医療に携わる職業にはいろいろなものがありますが、その中でも臨床検査技師という職業はあまり知られていないのではないでしょうか。
臨床検査技師の仕事を大雑把かつ簡単に説明すると、医師からの指示や指導に応じて患者にさまざまな検査を実施し、客観的に現在の状況を把握することです。
ここでは、臨床検査技師の仕事内容やなる方法、収入面や求められる適性などについてご紹介しますから、目指しているという方は最後まで目を通してみましょう。

重要性が大きい

臨床検査技師の仕事内容は最初にお伝えしたことがほとんどですが、検査によって得られたデータをもとに医師は治療を進めていくため臨床検査技師が果たす役割というのは非常に大きいものと言えます。
検査を行いあらゆるデータを収集するのみでなく、病気の予兆なども把握することで早期発見、治療に繋げることができますから、現代医療において臨床検査技師の重要性は非常に大きいのです。

実施する検査は大きく分けて検体検査と生理機能検査の二つがあり、検体検査では患者さんから採取した血液や尿などを調べます。
生理機能検査は患者さん本人に対して検査を行い、心電図や脳波などを調べていきます。

臨床検査技師は誰でも就くことのできる職業ではなく、国家試験に合格する必要があります。
所定の養成課程が設けられている大学や専門学校で学び、定められた過程を終了することで始めて試験資格を得ることができます。

試験は一年に一度行われていますから、不合格になってしまうと次の年まで持越しということになります。
合格率は例年70パーセント前後と言われていますから、そこまで難易度が高いとは言えないでしょう。
現在では臨床検査技師の数も増えていると言われていますし、資格を取得したからといってすぐに就職に結びつくとも限りません。

給与や求められる適性

臨床検査技師の平均的な年収は500万円前後と言われていますから、比較的高い年収と言えるのではないでしょうか。
もちろん、勤務先や経験によって変わってくると思いますから一概には断言できませんが、それなりの高給与を得ることは十分可能です。

経験を積み50代後半の年齢になると年収も600~700万円前後になることも珍しくありません。
夢のある仕事ですから目指してみるのも良いでしょう。

臨床検査技師に求められる適性ですが、常に医療の進歩と共に歩んでいける人が向いています。
医療は日々進歩し続けていますし、臨床検査技師は常に最先端の検査手法や知識を得なくてはなりません。
探究心や研究心、学ぼうとする姿勢を持ちながら働ける方が向いていると言えるでしょう。
また、繊細な検査もたくさんありますから、手先が器用で注意深い性格の方が求められています。