助産師

助産師という職業について詳しい知識を有しているという方は少ないのではないでしょうか。
医療分野における職業の中でもそこまでメジャーな存在ではありませんし、知らない方がいてもおかしくはないのですが、助産師は出産時における女性をサポートするのが主な業務となります。
ここでは助産師の仕事内容や給与、特徴や向いている人などの情報をお伝えしますから興味のある方は最後まで目を通してみましょう。

女性のみの資格

助産師は数ある医療系資格の中でも女性のみが取得できる資格として知られています。
古くは産婆と呼ばれた職業で、明治時代の半ばころまでは特別な資格も必要ありませんでしたが、その後知識と技術の確かな者にだけ免状が与えられることになりました。

助産師の仕事内容は赤ちゃんを無事に取り上げることはもちろん、出産を終えた女性のサポートや新生児の保健指導、母乳指導など生命の誕生に関わる一連の流れに深く関わってきます。
出産後の女性に適切なアドバイスを送ることも助産師の大切な業務ですし、女性ならではの視点からさまざまな助言やサポートを行っていきます。

助産師として活躍するには助産師国家試験に合格することが大前提となりますが、この試験は単体で受けることができず、既に看護師資格を取得していることが前提となります。
つまり、看護師資格を取得していないと助産師資格の試験を受けることすらできないのです。

一般的な流れとしては看護学校を卒業後に看護師資格を取得し、助産師養成学校で知識や技術を学んで試験を受けるということになります。
また、助産師の試験自体は合格率が90パーセント以上と非常に高いのですが、養成校の倍率が高いため競争率が非常に激しいのも事実です。

給与や向いている人

助産師を志している方からすると収入面もやはり気になってしまうものではないでしょうか。
しかし、収入は勤務先によって大きく違いが生じてしまいますから一概に名言することは難しいと言えるでしょう。

しかし、一般的な助産師の給与はだいたい月給で30万円前後と言われていますから、比較的高給与と言えるのではないでしょうか。
また、夜勤があるかないかによっても給与は大きく違ってきます。

助産師は生命の誕生に大きく関わる職業ですから、責任感が強いのはもちろん体力や温かい心も必要となります。
意外にこの仕事はハードな部分も多いですから体力は必須となりますし、出産を控えた妊婦への対応は優しく温かい気持ちが必要となるのです。

赤ちゃんや子供が好きだから、という理由でこの職業を志す方も少なくありませんが、それだけでは不十分です。
生命の誕生という重要なシーンに立ち会う仕事ですから、誰よりも強い責任感、精神力が必要となります。