医療系のマンガも現在ではさまざまな作品が存在しますが、多くの作品では主人公が神業的な医療技術を持ったドクターばかりというケースが少なくありません。
また、やや現実とはかけ離れた物語になっていたりすることもありますし、医療に携わる側からするとあまり共感できないということも多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは医師が読んでも充分楽しめる医療系のマンガ作品をいくつかご紹介しますから、今後機会があればぜひ手に取ってください。
現実味のある作品
現実の医療現場を忠実に描写し、人間味あふれるドクターを主人公にした「Drくまひげ」はオススメの作品の一つです。
この作品に登場する主人公も例にもれず神がかり的なテクニックを持つスーパードクターなのですが、人間臭い一面をたくさん見せてくれるのが多くの読者を惹きつけた理由の一つでしょう。
医師としての心理面や考えなど、あまり医療系のマンガではフューチャーされにくい部分にも焦点を当てていますから、医療現場で働いている方が読んでも面白く感じること間違いありません。
「麻酔科医ハナ」も実際に医療の世界で働く方からすると共感できる作品ではないでしょうか。
こちらの作品は麻酔科の実態に近い話が多いため親近感を感じるという方が続出しています。
麻酔科医という一般的にはあまり知られていないドクターにスポットライトを当てたのはある意味斬新と言えるのではないでしょうか。
「メスよ輝け」も医療現場で活躍している方から高い評価を得ている作品です。
この作品を読んだことで医師になることを目指したという方もいるほどの作品で、映画化もされています。
映画から入る前にまず原作を読んでからだとより映画も楽しむことができるでしょう。
圧倒的人気を誇る作品
医療系のマンガとなるとまず真っ先に名前が挙がるのはやはり「ブラックジャック」ではないでしょうか。
手塚治虫による名作中の名作と言われており、アニメ化や実写化もされました。
無免許医でありながらも神業的な技術と知識を持つブラックジャックが高額な報酬と引き換えにどんな手術でも引き受けるという物語です。
今現在医師として活躍している方の中にもブラックジャックをバイブルとしていたという方は多いですし、まさに医療系マンガのカリスマと言っても良い存在でしょう。
また、「ブラックジャックによろしく」はブラックジャックとまったく関係ないものの研修医の葛藤や大変さがよく伝わるマンガとして有名です。
ストーリーもとても作りこまれていますし、作者がいかに真剣な気持ちでこの作品を作り上げたかが伝わってくる作品と言えるでしょう。
有名なところだと幕末を舞台にした「JIN-仁-」も医療マンガとして高い評価を得ています。